ニュースレター

スイカ
(2006年8月号 VOL.61)


先月、日本テレビの「所さんの目がテン!」でスイカについて取り上げられていましたね。

番組では「スイカの種子は、黒いしまの下にある」という説を検証していました。

黒い縞の部分とそれ以外の部分を丁寧に切り分け、その中の種子の数を数えてみるとなんと、黒い縞の部分にあった種子が235個なのに対して、縞のない緑色の部分は260個でした。そうです。実は、どちらも大して変わらなかったのです。つまり、残念なことに、黒い縞の下に種子があるというのは単なる俗説だったようです。

と言う事は、ニュースレターの37号で「スイカの種は縞と縞の間を切ると余り種が断面にでない」とご紹介しましたのは間違いのようですね。

スミマセン。m(_ _)m

しかし、スイカの種の並び方にはやはりある規則がありました。

スイカを縦じまに対して垂直に切った断面を見てみると、種が中心から外側へ向ってアルファベットのV字のような形で、6つ規則的に並んでいます。その理由は、スイカのめしべの6つの柱頭から花粉管が伸び、その先にスイカの種子ができるからだそうです。

 

そして横に切ったスイカの断面には、まったく種のない3本の維管束(いかんそく)という栄養分や水分を運ぶ管が見られます。どの維管束からでも構わないので、そこから15度ずらしたところを切ります。すると、種子が並んでいる6つのV字のどれかに当たります。後は、スイカの種子のV字は、だいたい30度ごとに並んでいるようなので、そこから30度ずつの角度で切っていけば、全ての種子が表面に出て取り出しやすくなるそうです。

スイカ季節はもう終わりを迎えますが、ご参考になればと思います。

次の写真は富里では有名なある場所を撮ったものです。

矢印の先にあるものはいったい?

平成12年に完成した千葉ガス(株)富里供給所のガスタンク(正式にはガスホルダー)で、直径が33.8mあり,同じくスイカの産地の熊本にあるスイカ柄のガスタンク(直径17m)を抜いて日本一だそうです。



(大)


2006/8
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