ニュースレター

冬至・初日の出 1
(2004年12月号 VOL.41) 

日が暮れるのが早くなりましたね。
それもそうです。12月21日は冬至でしたからね。  

冬至の日は、1年のうちで昼間が一番短い日ですね。 しかし調べてみると、昼間が一番短い日に、日の  出がもっとも遅く、日の入がもっとも早くなるわけでないのだそうです。びっくり! 

理由1として、地球が太陽のまわりを回る軌道が完全な円ではなく楕円のため、太陽に近いときには速く  動き、太陽から遠いときには動きが遅くなります。そのために、地球から見た太陽の動きの速さも、それ  にしたがって変動します。  

理由2として、太陽は、夏には北寄りに移動し、冬には南寄りに移動します。(このために季節の変化が 生 ずるのです。地球が太陽のまわりを回る平面を基準にして、地球の回転軸が傾いていることが原因で  す。)太陽が動く速さが一定だったとしても、この南北への移動が大きいとき(春分・秋分前後)にはその  分、東への移動量は小さくなり、南北への移動が小さいとき(夏至・冬至前後)には東への移動量が大き く なります。 

ふむ〜〜難しい〜(T_T) 

結論として、日の出がもっとも遅い日は冬至の半月ほど後、日の入がもっとも早い日は冬至の半月ほど  前になるそうです。 

 ここで日の出・日の入りとは「太陽の上辺が地平線(または水平線)に一致する時刻」となっています。 で すから、日の出で言えば、太陽が地平線から顔を出し始めた瞬間、日の入りで言えば、太陽が地平線 に 沈みきって見えなくなった瞬間を言います。この定義から昼と夜の長さが同じと考えられている春分・秋 分 は太陽の直径分だけ昼の時間が長くなるわけです。厳密に言えば大気による光の屈折による浮き上 がり の差もあるそうですが・・・。 


(大)
2004.12

   
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